- 研究内容(5段階評価)
研究内容が適切かどうかを以下の点を考慮しつつ評定をする.
- 研究目的の明確さ:
研究目的は広い領域を包括するような漠然としたものではなく,
具体的な目標が明確に設定されているか.
- 独創性:
特色ある研究であり,その研究目的,研究計画および研究方法は
独創的なものであるか.
- 当該学問分野および関連学問分野への貢献度:
その研究成果が学術の進展に貢献する程度はどうか.
- 従来の研究経過・研究成果等の評価:基盤研究「一般」「展開研究」
従来受けた研究費での研究経過・研究成果等は期待どおりのものであったか.
また,その成果等が,今回の研究計画に十分生かされているか.
- 重複申請をしている研究課題の評価:
基盤研究「一般」「展開研究」との重複申請
重複して申請している研究課題(継続課題を含む)の研究内容は
それぞれ異なるものであり,かた,それぞれの審査区分の目的・性格に
合致した研究内容となっているか.
特に,「展開研究」の研究課題は,研究の成果が社会において
実用化される可能性を持つ研究であるか.
- 研究計画(5段階評価)
研究計画の妥当性等について以下の点を考慮しつつ評定をする.
- 研究種目および審査区分としての適切性(3段階評価)
申請のあった研究種目および審査区分の適切性について,
以下の点を考慮しつつ評定をする.
基盤研究「展開研究」「企画調査」,萌芽的研究のみ.
- 基盤研究「展開研究」
- 研究計画が展開研究の性格・目的(基礎となるこれまでの研究成果の
累積を踏まえて,さらに研究を展開,発展させることにより,
研究の成果が社会において実用化される可能性をもつ研究を対象と
する.)に合致したもの(実用化の成功は望ましいが,研究の手法
や過程も重視した研究.)であるか.
- 研究者が複数の場合(この場合,研究分担者として民間企業の研究部門等の
研究者の参加を得ていることが望ましい.)は,
それぞれの研究者の適切な役割分担が示され,研究目的の達成のため,
研究者間の密接な連携協力を図り得る研究組織になっているか.
さらに,研究組織の規模は,展開研究の趣旨が十分生かされるような
ものであるか.
- 研究成果は,学術の面及び応用の面で渇望されているものであり,かつ,
その成果が社会において実用化される可能性を期待できるものであるか.
- 単なる追試的な研究ではないこと.
- 基盤研究「企画調査」
- 研究計画調書に記載された研究目的が,企画調査の性格の三類型の
いずれかに合ったものとなっているか.
なお,特定領域研究の研究領域を申請するための準備研究・調査を
行うものについては,研究終了後速やかに同研究領域の申請が可能と
見込まれるか.
- 企画調査にとどまらずに,実際の研究(予備的な実験等を含む)まで
行おうとするものは,対象とならない.
- 研究組織において,研究者間の関連及び分担関係が明確であるか.
- 萌芽的研究
- 独創的な発想,特に意外性のある着想に基づく芽生え期の研究
(例えば,新しい研究分野の展開につながるような成果が生まれること,
又はその契機となることが期待されるもの)であるか.
- 申請研究経費の妥当性(4段階評価)
申請研究経費の妥当性について以下の点を考慮しつつ評定をする.
- 申請研究経費の内容は妥当であり,また有効に使用されることが
見込まれるか.
- 購入を計画している設備備品等は研究計画上必要欠くべからざる
ものであるか.
- 単に既製の研究機器の購入を目的とする研究や,
他の経費で措置されるのがふさわしい大型研究装置等の製作ではないこと.
感想:ここの評価に「平均の充足率(70%程度でよい)」があります.
ここから,申請額の 7割しか経費が来ないと言う噂になったのでしょうか.